本の虫のつぶやき No.167
2020.06.22
アメリカで黒人男性が白人警官によって殺害される事件が立て続けに2件起き、平和的な抗議デモが徐々に暴徒化しました。今回は、差別とは何かを改めて考えるための本を紹介したいと思います。
①『人種差別の世界史』 藤川隆男著 (316.8/フ)
人種主義と啓蒙主義の問題、白人性とジェンダーや階級の問題などを、世界史的な枠組で解明します。
②『娘に語る人種差別』 タハール・ベン・ジェルーン著 (316.8/ベ)
社会精神医学の専門家が10歳の娘の差別に関する素朴な疑問に答え、実状況から歴史認識まで、「差別」を根本的に問い直します。
③『学校では教えてくれない差別と排除の話』 安田浩一著 (316.81/ヤ)
著者が自身の「いじめ」の経験や排除される外国人労働者、差別される沖縄などについて語り、差別や排除との向き合い方を考えます。
④『アメリカ黒人の歴史』 上杉忍著 (316.85/ウ)
アメリカ独立以前から南北戦争、公民権運動を経て現代まで差別にさらされながらも、境遇改善への努力を積み重ねてきた彼らの500年の歩みを辿ります。
⑤『ザ・ヘイト・ユー・ギヴ』 アンジー・トーマス作 (933.7/ト)
ギャングがはびこる町に暮らす女子高生スター。ある晩、幼なじみカリルが白人警官により射殺される。目の前で起こった事件は、事実と異なって報道されていく…。
① ②
③
④ ⑤